|
評議会とのごたごたにまぎれて忘れていた事。
そう、それはこのルリルラはラブ米をやるゲームであるという事。 (´∀`)ヵヵヵシェリルのPLが一番ヒロイン度が低いのですが・・・ナニカ?w ◆第5話 1 『道中』◆ 陸路でヴァッサマインに向かう事になった一行。 だが、白銀の歌姫が評議会に対して決起した事を受け、各国の情勢も様変わりしていた。 評議会に付くかか、白銀の歌姫に付くか、はたまた中立として両者の動向を見るか。 評議会に付いた国はポザネオ島周辺の諸国やルリルラであった。一方白銀の歌姫に付いた国はヴァッサマインのみであった。 ヴァッサマインの周囲には中立国もあったが、評議会側の国もあり、国境は厳重に取調べ(PL側からの構想。GMはこんな事予定に無し。)が行われていた。 ポザネオ島からヴァッサマインへのルートは2通りあった。 道なき道を越えるか、中立国の街道沿いに行くか。ソラ達はより安全であろう、道なき道を進むルートをフォルミカたちに譲り、自分達は街道沿いに行く事にする。 ヴァッサマインとの国境に徐々に近づきつつあった一行。平穏な道のりにぼうっっとしていたのか、行き交う人とソラがぶつかってしまう。 「あ、す、すみません」 と慌てて謝るソラ。ぶつかった相手の女も誤り、何事も無くそのまま歩いていこうとする。 そう、それは何の変哲もない旅の一コマだった。そこに―― 「ちょっと待ちなさい」と、シェリルが女に声をかける。 「今懐に入れたものをだして」 言葉が終わるのを待たずして女は突如走り出す。 舌打ちをしたシェリルは銃を抜き、足止めのために数発の弾丸を女の 「もう一度いうわ。今彼から盗った物を出しなさい。そうすれば見逃してあげる」 突然の事に驚くソラたち。シェリルと女を見ながら呆けている。 女はしぶしぶといった感じで懐からあるものを取り出し、そのまま地面へと落とした。 「え、あ、あれ僕の財布?」 はたとソラは自分の懐を探ると、そこに入れてあったはずの財布は無かった。目の前に落ちているのだから当たり前だ。 「行っていいわよ」 女はいわれるや否や身を翻し、そのまま走り去ってしまう。シェリルは銃を下ろし、女が落とした財布を拾いソラの方へ投げて寄越した。唖然としながら受け取るソラ。 「よ、良く気付いたね・・・」 「まぁこういう世界に生きていればこのくらいはね。」 街道沿いとは言えども、あまり安全とはいえない。 蟲に襲われる心配は少ないが、山賊も出ればスリが出る事もある。沢山の商品や荷物をもった旅人たちは格好の的となるのだ。 「これからは気をつけることね」 そういってシェリルは何事も無かったかのように歩き始めた。 ソラは自分の歌姫の違う一面を垣間見てしまったような気がした。 「こういう世界って・・・・・・どういう世界のことだよ・・・・・・・・・・・・・」 ※これはシェリルの姫イベントとして行われたもの。本来ならばすられた事に気付かずにお金をすられて終わるのだが、シェリルは盗賊スキルを所有していたためにそれを免れた。 GMから信じられないと散々に言われたっけなぁ(*´_ゝ`)ポッ それから、足止めには足元を撃つのではなく足そのものを撃たないと駄目だと思うのだがどうだろうか? 足元撃ったのでは単なる威嚇にしかならないのでは? そんなもので逃げようとしている盗人を足止めできるとでも? 足を撃つといった瞬間、他のPLから非難轟々でした・・・(´・ω・`)ショボーン 国境が近く成ると一行はいったん街道を外れた。 白銀の歌姫と共に評議会に反旗を翻した為に、手配書が回っている可能性があったからだ。 特に男性であるソラは目立つため国境をそのまま越えるのは危険だった。男性であるというだけで、英雄だとわかるからである。 そこでソラだけは翼を持つ自身の奏甲に乗って、上空から越えさせる事にする。 ただし、流石に昼間飛んだのでは目立ちすぎるので、夜陰にまぎれて行く。 そこでいったんソラと別れ、他のメンバーは行商人に扮して歩いて陸路を行く事となった。 日が沈んだ後、ソラは一人奏甲に乗り込み、国境を越えるために上空へと高く舞い上がった。 これほどまでに高くまで上がったのは初めてだったので、モニターから見える景色に息を呑む。何処までも続いている星空に、思わず言葉が漏れた。 「綺麗だな・・・」 「ホント♪ ロマンティックだねーw ソラちゃん♪」 この声は――と思うと同時に声がした奏座の後ろを、まさかと信じられない気持ちで振り向いた。 そうすると椅子の後ろにある機械装置の合間からひょっこりとツムグが出てきた。 「えっ?!っツ、ツムグどうしてここに!?」 「ふふふ♪途中でコッソリ私だけ引き返してきて、ソラちゃんが奏甲を離れた隙に乗り込んじゃったの♪」 おいおい、俺の意思は関係無しか。ソラはガクリと肩を落とす。 それにしても良くそんな機械の隙間を見つけて潜り込んだもんだな。目敏いと言うか何と言うか・・・そう、こういうのは抜け目無いっていうのか? 「・・・シェリルたちには言ってきたんだろうな」 「言うわけ無いじゃない。言ったら止められちゃうもん」 そう言ってツムグはけらけらと笑う。笑っている場合じゃないだろう・・・。 「皆心配しているんじゃないか?」 「んーーでも抜けてきたのは昼間だったし、アヤメちゃんならきっと私がここにいる事くらいきっと予想がつくと思うし。だから、アヤメちゃんも心配せずに先を急ぐと思うよw だから大丈夫♪」 「まぁもう此処まで来ちゃったんだから、お前だけここから返すわけにも行かないしな・・・」 「そうでしょそうでしょー♪」 「操作の邪魔だけはするなよ。危ないからな」 「はーいw」 何でこいつはこんなにテンションが高いんだ、とソラはため息をついた。 しばらく雑談をしていたがふと会話が途切れた。ぎこちない静寂。 そういえばツムグと二人だけで話すなんて久しぶりだな・・・。 「ねぇソラちゃん・・・」 「何?」 そういえばこの狭いコックピットにツムグまで乗り込んでいるので体が密着している。良く考えればこの状況は年頃の男女にとっては酷くヨロシクナイ状況じゃ無いのか!? 意識したとたんに鼓動が早くなる。 横にいるツムグが気付きませんようにと思いながら、ツムグの言葉を待つ。 「・・・私達、これからどうなっちゃうんだろうね」 「って、白銀の歌姫についてヴァッサマインに行くんだろう?」 「そうなんだけど、そうじゃなくって、何て言うのかな~?」 「えぇえ?分かんないよ」 「うーーーーん・・・・何なんだろ??」 纏まらない思考を纏めようとするかのように、もそもそと身じろぎをするツムグ。 動かないで欲しい、動くと何か妙に・・・いやいや、待て自分、落ち着け? と、一人でテン張るソラ。 「ソラちゃん、私達、ずっと一緒に居ようね」 「? そ、そうだな」 そう答え、再び沈黙が訪れる。 まぁたまには二人で過ごすのも悪くはないよな。 一方その頃、シェリルとアヤメは互いのパートナーの感情をその絆により感じ取っていた。 シェリルはソラが『ドキドキしているような慌てているようなもの』を感じ取り、アヤメは『幸せで落ち着いている感じ』を感じ取った。 「・・・まぁ、二人は幼馴染だしね」 ポツリとシェリルがつぶやく。その声は何処か寂しそうだ。 ぼんやりと薪の炎を見つめて座り、ときたまつまらなさそうに小枝で火を弄る。 ツムグが居なくなってしまっていた事はずいぶん前に気付いていた事だった。 だが、探すのにも引き返すのにも時間が惜しい、どうせ向かったのはソラのところだろうとアヤメが言うためそのまま先を急ぐ事にしたのだ。 アヤメはシェリルを一瞥したが、気にも留めなかったかのように再び目を瞑る。 「明日もまた移動なんだから、早く寝た方がいいわよ」 一応声を掛けてみたが、気の無い返事をしただけで一向に効果がなかったようだ。 ぱちん、ぱちんと薪が弾ける音が木霊する。 シェリルは思った。 もしもソラがこの世界に来る事がなければ、ソラはツムグと―― その考えから逃れようと頭を振り、ガバリとマントを被り横になったがどうにも眠れそうになかった。 そして、次の日の昼過ぎに無事にソラたちと合流し、ヴァッサマインの首都フェアマインへと向かうのだった。 ◆舞台裏◆ セガ:ついにツムグがやる気を出したーーーーーーーーーーーw シェリル:恐ろしい子っ!!!(((((( ;゚Д゚)))))ガクガクブルブル ツムグ:ふふふふふ!! ヒロインの座はそう易々と渡すのもか! 以上が1時間でプレイされた内容。GMの本来の予定なら国境で検問も無ければ、姫イベントも無く、一瞬でヴァッサマインから始まる予定だったそうな( -ω-)y─┛~~~ プレイヤー側の要望で此処まで捻じ曲がりました。(*´_ゝ`)ポッ
by ama_no_iwato
| 2006-07-14 22:37
| 『追想曲をあなたに』
|
ファン申請 |
||