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読み返すにつけて、馬鹿なもの(温泉話)書いたナァ(*´ー`)・・・と思います。
が、まだまだラストまでは話がありますので。まぁこの後にはさすがにここまでのはっちゃけ具合のはありませんがね。 ◆舞台裏◆ シェリル:そろそろ取得する歌術が無くなって来たナァ・・・ ツムグ:そう? 俺はこれとったよ~ といってツムグが取ったのは遠くにあった奏甲だけを呼び出すもの。 もしも奏甲が無い場所で戦闘に巻き込まれたとしてこれで安心である。 シェリル:・・・使う機会が限られてるじゃん。 ツムグ:でも格好いいじゃん! 来い!奏甲!! つってさ♪ シェリル:・・・そう? で、結局取ったのは禁忌歌術。禁忌歌術というのはその効果が危険であるために、歌う事を禁じられている曲である。階位が低い歌姫には歌えない事が多いが、シェリルはこのとき階位が第5位(うろ覚え)となっていたので十分に条件を満たしていた。そこでとったものがコレ↓ 『神々の叫び』 歌術抵抗に失敗するとHPに10面ダイス1個分のダメージが入り、3ターン攻撃行動や歌術を行う事が出来ない。 戦闘中の3のターンほぼ行動不能というのはかなり辛い。 因みに、スキルも銃射撃をどんどんランクアップさせていき、どんどん ◆第8話 1 『謀』◆ 温泉に着いたあとの一騒動があった明くる日、ソラたちはまったりとその温泉街を堪能して楽しんだ。ソラにはガイアさんからのサプライズがこっそりとあったり、てんやわんやの旅行となった。3日目の朝は朝食が済み次第、すぐさまテントへと戻るため帰路に着いた。 帰り道も行き同様何事もなく済んだ。 テントへと着くと、そこには丁度フェアマインからの使者が訪れていた。シェリルはその事を聞くと、一目散に使者が待つ部屋へと駆けて行く。ソラたちは彼女に少々遅れてその後を追った。 「失礼します。」といってシェリルは少々息を切らせて、部屋へと入る。 中にはオルテガとマッシュと彼らの歌姫達、そして見慣れない顔の女性がいた。 「知らせも無く、不躾な訪問お許しください。 私はヤツルギソラの歌姫、シェリルです。 フェアマインの使者の方というのは・・・?」 恐らくこの女性なのだろうと見知らぬ女性の方を見る。 女性は立ち上がり挨拶を述べ、大きなブリーフケースを開き、その中からファイルを一つ取り出しシェリルへと差し出す。 「どうぞ。シェリル様がお求めになられていた英雄の蟲化を抑えるための研究の報告資料です」 礼を言ってファイルを受け取り、早速ファイルを開き中の資料を捲っていく。そこには幻糸結晶の事が主に書かれており、まだ方法は見つかってはいないが着々と研究は進んでいるようだった。 「ありがとう。それにしても早かったですね。あと、もう数日掛かると思っていましたが?」 「えぇ、確かにシェリル様が使者を出した日からすれば、そうでしょう。ですが、今――」 使者が話をしようとしたところで、ソラたちが部屋に入ってきた。 「シェリル、どうしたんだい?そんなに急いで・・・」 言った後で、中の様子に気づいて少々気まずくなったらしく、救いを求めるような視線をシェリルに向けてくる。 仕方が無いなと心の中で呟いたが、そんな事はおくびにも出さず使者にソラ以下4名を紹介し、使者に頼んでいた事を打ち明け、使者に先の話の続きを促した。 使者が言うには、どうやら戦況が『白銀の暁』側に傾いてきた事、そして組織として『白銀の暁』がだいぶ纏まった事を受けてフォルミカ自らが戦線に加わろうというのだ。戦況に加わる事で英雄と歌姫達の戦意を向上させる事や、その援護をより強める事を目的としているようだったが、果たして彼女がその為だけに来るのだろうか。何か裏があるような感じではあったが、それはこのような前線基地ではうかがい知ることはできなかった。 とにかく、そのフォルミカが前進してきたので、シェリルに頼まれた使者はフェアマインにまで戻ることなく、研究資料を求めている事をフォルミカに知らせる事ができたらしい。そこでフォルミカが自分の手持ちの使者の一人である彼女に、その資料を持たせてこのテントへよこしたらしい。 つまり、彼女はただの使者と言うわけではなく、何かまだあるようだった。 「すると、フォルミカ様は何か新たに私達にやってもらいたい事があるってことかしら?」 一通り使者の言った事を聞いた後、アヤメがぶっそうな聞き方をする。あまりの明け透けな物言いに面食らった使者であったが、気を取り直してその問いに答える。 「そうです。恐らくお気づきの事でしょうが、私がくると言う事は極秘な事です。申し訳ありませんが、ソラ様、シェリル様、アヤメ様、ツムグ様以外の方は席を外してもらえますか?」 「それは、ソラ達の隊に任された任務なのかい?それとも、ソラ達個人?」ガイアは不服だと言う感じでその使者に尋ねる。 「ソラ様たち個人です。それから、ガイア様、あなた方には新たな任務についてもらうよう指示が出ています。何もあなた方のやる事が無くなるような事にはなりませんよ」 「どうしても聞くのは駄目かい?邪魔はしねぇよ。なぁ、FRIENDS♪」 「仕方がありませんね・・・。まぁ、あなた方が聞いたとしても問題は無いでしょう。ですが、あまり他のものには知られたくはありません。この作戦が敵に知られては、多くの命が奪われる事に成るでしょうから」 「要は内緒にしてりゃいいんだろう?そんなの楽勝だよな、マッシュ!」 「あなたがそんな様子だから不安なのでしょう、ガイア」 「HAHAHA!そうかい?」 「・・・話しても宜しいでしょうか・・・?」 「OK-OK-ドンと来い!」 ――劣勢に立たされた評議会。しかも、なお隊を抜けていく英雄達は後を絶たなかった。 それを抑えるために彼らが採った行動、それは―― 歌姫達を英雄達と引き離す事。 歌姫を捕らえて軟禁しているのだ。 英雄達は彼女らの為に評議会軍から逃れる事ができない。 もしも逃げれば歌姫が殺される。 たとえ逃げたとしても、歌姫を持たない彼らは戦力にはならない。それを分かっていて評議会はそのような卑劣な手段に出たらしい。 命に背くのならば、歌姫に罰を。 絆で結ばれた英雄と歌姫である。もしも片方の身に何かあれば、その絆により手に取るようにその状況や痛み、思いを知る事が出来る。 こうして、英雄達はたとえ評議会に尽くしたいと思っていなかったとしても、彼らの命に そこで、ソラたちにはこれからすぐにその歌姫の救出に向かってもらいたいという事だった。 その歌姫達がとある街に捕らえられている事はわかっている。 その街はヴァッサマインとトロンメルの国境付近にある街である。現在軍隊が進行いる先にあったのだ。その為、数日後にはその付近で戦闘が始まってしまう。 どうにかその前までにその街にたどり着き、歌姫を解放させて欲しいというのだ。 多くの歌姫達の命が掛かっているため、その救出には慎重を極める。故に、あまり大きな部隊で動くわけには行かない。作戦の前に気取られてはならないのだ。 ソラたちは歴戦を戦い抜いてたのでその力は十分信頼できるものであり、且つ、4名でありながらもセガやメルロポンのおかげで奏甲4体分の戦力を保有する。その為白羽の矢が立ったのだ。 評議会ではなく、白銀の歌姫であったフォルミカを信じてよかった――口には出さなかったがその場にいた誰もが思っただろう。 ソラたちは進んで依頼を受けた。 ガイアたちは評議会の横暴な手段に腹を立て、「絶対に何としてでも歌姫達を助け出せよ!!」と激を飛ばし、それ以上の細かい話はさすがに聞かないほうがいいだろう――そうでなければ手を出してしまいそうだから――といって、部屋を出て行く。 更に詳しい状況を使者から聞きだし、さっそくその作戦に取り掛かるべく歌姫達が囚われていると言う街の近くまで移動する事となった。
by ama_no_iwato
| 2006-07-31 19:08
| 『追想曲をあなたに』
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