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暑い。こうもどうしようもないと、風吹かしたりして体感温度下げても限界がある。
故に絶対的な温度を下げるのが最善かと思う。 エアコン頑張れ。そしてその中で寝よう。 (;´艸`)ぁぁぁ でもその前に明日の帰省の荷造りしなきゃ!!! 台風来ているのに、18切符で帰らなきゃいけないなんて・・・。早まったか・・・? 朝早く起きれたらイイナ・・・。 第9話はメインのブログの方では書くエピソードの順番を間違ったので一部書き直し・・・。 冒頭部分とかその跡とか・・・多いよ!! くそぅ! もう完全になにしゃべってたかなんて忘れましたよ!! (ノ≧∇≦)ノ ミ ┸┸オリャァァァァァ!! てか、この冒頭シーンのようにフォルミカが戦いの後すぐに登場したかすら怪しいよ!! 第8話の最後変えておけばよかった・・・・orz ←うっかり忘れてた。 そういえば今思い出したけど、第8話の依頼はフォルミカの使者じゃなくて確かツムギがもってきたんじゃなかったっけ・・・?(-_-;) ま、いいか。今更だしね。 ◆第9話 1 『揺れる弦糸』◆ フォルミカがソラたちの前で立ち止まり、微笑する。 「みなさん、お疲れ様でした。流石は私達が見込んだだけはあります」 「そ、そんな。過分なお言葉です」 「いいえ、そんな事はありません。貴方達は実際、良くやってくれています」 「は、はぁ・・・そうですかね・・・・・・?」 と、ソラは微妙に居心地悪そうに答える。 「もっと胸を張りなさい。それに見合っただけ、貴方達はやってきたのですから」 「は、はい。」 そんなソラの様子にフォルミカは少し可笑しそうに笑った。 「今日はもうゆっくりと体を休めてください。あなた方のための個室も用意させました。どうぞ使ってください」 「ありがとうございます」 そういうとフォルミカは去っていった。 ソラたちはいったんそこで解散し、ソラとツムグはしばらく天幕で奏甲の様子を見ることにし、シェリルとアヤメは部屋へと行くことにした。 フォルミカ何がしたかったんだろう・・・( ノД`)シクシク シェリルは一人、バルコニーに出て、夜空を見上げていた。 フォルミカから一人ずつ部屋を与えられていたが、小さな窓しか無かったその部屋はあまり居心地は良くなかった。そこで、気分を変えようとロビーのそばにあった広いバルコニーへと来たのだ。 雲が多いため殆ど星は見えなかったが、雲の隙間から少しだけ月明かりが覗いている。少し肌に冷たい夜風が心地よかった。視線を落とすと、城下ではまだ事務に追われている者たちが忙しそうに動いるのが見える。 ソラもあの中にいる。 今は視線を落とすだけで、彼の居場所が分かる。 だが、いずれそんな事など分からなくなってしまう時期が来るだろう。 そんな事をぼんやりと考えていると、ロビーの方が騒がしくなる。どうしたのだろうかと思っているとソラの声が聞こえたような気がして、シェリルはロビーへと向かった。 「ヤツルギソラはどいつだ?」 「僕ですが・・・?」 おずおずとソラが答えるとその男は驚いたようにソラを見つめる。 「お前がっ!?」 信じられんとばかりに男は少々唖然とし、ソラの姿を何度も上から下へと見直す。 「貴様などのような幼い輩にハサン様がやられただと!? 何か汚い手を使ったに決まっている!!」 「失礼ですが、貴方は?」 「オレはローレン。ハサン様の弟子だ!! さぁ、オレの問いに答えてもらおうか!」 「ハサンとは生成堂々戦って決着をつけた。そして僕が勝って、この剣をハサンから受け取ったんだ。もしも汚い手を使ったのならこの剣はこの手に無いでしょう?」 「ふん! そんな戯言信じられるか!!どうせ殺した後に盗ったのだろう!?」 「ソラちゃんはそんな事しないもん!!」 ソラの横にいたツムグがソラを庇うようにして叫ぶ。 「どうだか!! 女の後ろに隠れてでしか話せないような男にそれだけの事が出来たとは思えん!」 ソラに向かって何やら怒鳴っているこの男は、評議会との交戦ののちに投降してきた英雄の一人だった。 どうやら軍が『白銀の暁』に入るように求めたときにハサンについて尋ね、そこでソラがハサンを倒した事を聞いたらしい。そこでその真偽を見極めてやろうと、一人でソラたちを訪れてきたらしい。 真偽を見極めるというよりも、喧嘩を吹っ掛けているようにしか見えないが。 そんなこんなで騒ぎとなり、あたりには人垣が出来てしまっていた。 だが、そんな経緯があったとはいえ、ソラにとっては予想だにしていない事態だった。ハサンと戦った事がこんなところで諍いの種になるとは思っても見なかった。 ハサンとは確かに戦い、勝った。卑怯な手は使っていない。だが、それは仲間の力も借りての勝利であった。彼は強く、当時の自分達では全員でかかってやっと倒せたような男だった。 しかし、今それを言っても仕方なさそうだ。 ソラは先ほどのフォルミカとのやり取りを思い出した。 ソラはハサンと戦ってからの戦闘の中で十分に成長してきた自分を自覚していた。『白銀の暁』の中でもそれなりに強い部類に入っている事も一応は承知していた。 もしそんな自分が、仲間の力を借りねばハサンを倒せなかったと知ったら、皆はどう思うのだろう? 皆には悪いが、知らさない方が良いだろう。 それに、ソラにはハサンから託されたものがあった。 ハサンの剣――そして、このアーカイアを思うハサンの心。 彼のためにもその剣に掛けて、自分がそんな事で貶められるわけにはいかない。 ローレンと名乗ったこの男には、どうしてでも認めてもらわねばならないと思った。 「そんな事はしません!彼を貶めるようなことは断じて僕はしていません!」 そうよそうよ!とソラの横にいるツムグがはやし立てる。 「ではそれを証明して見せろ!!ハサン様を倒したというのであろう!?それならば私とも戦え!もしも私を打ち倒す事が出来たならばお前の言葉、信じてやらんでもない!私と決闘しろ!!」 『決闘』。現世にいた頃は全く縁の無かった言葉を浴びせかけられて、ソラはここが異世界である事を思った。 「軍では私怨による決闘は禁じられていますよ。無茶を言わんで下さい」 「ならば、認めてもらえば良いのだろう?」 「それはそうですけれど・・・・・・」 成長してきた自分を試すにも、ハサンの弟子であったというこのローレンと戦ってみるのは面白そうだった。 この男もまた強い。――戦ってみたい!! 「危ないわよ、ソラちゃん・・・・・・そんな決闘だなんて・・・・・・」 ざわめく観客をよそに、静かな声が響く。 「よいでしょう。認めます。その決闘を」 「フォルミカ様!?」 その場にいた者たちは突然に現れた軍の最高指揮官でもあるフォルミカを見て驚いた。 ソラとローレンの口論の様子を窺っていた者達は、彼女が進むのと同時に道を開けて通した。 「剣を交えねば伝わらないものもあります。明日の正午、広場でソラと・・・」「ローレンです」「・・・ローレンの決闘を行いましょう。あと数日は事後処理に追われてここから動けないのですから。皆も退屈でしょう?」 「ありがとうございます!白銀のお方!」 「私はもう白銀の歌姫ではありません。フォルミカ、とお呼びください」 「は、フォルミカ殿」 歓声があがるなか、ソラは決闘に大勢の観客がいることに緊張を覚えた。 「わかりました、ではローレン、明日の決闘を楽しみにしています」 「ふっ!望むところよ!!」 シェリルはその一連の様子をじっと上から見ていた。 ツムグはソラをずっと心配そうに見つめ、どうにか決闘を止めさせれないだろうかと考えているようだ。 ツムグは現世からもずっとソラと一緒に過ごしてきた。そして、ソラの事をずっと見てきた。幼い時からソラとずっと一緒にいた彼女は当然の如くソラの事が好きだようだ。 いつも彼の事を思い、彼の身の安全を思い心砕く。 その様子はとても健気で一途だ。 彼らが、ソラとツムグが現世に戻ったとき、彼らはどうなるだろうか? 嫌な靄が胸の中をチリッと焼いたような感じがして、シェリルは彼らから目を離した。 騒がしくなってしまったロビーから、すぐにでも離れようとその場を移動する。 何処か、落ち着ける場所に行こう。 だが、そこから何処に行けばいいのか分からず、シェリルは自分の部屋へと戻った。 部屋に戻り、ごろりと横になる。外した拳銃を見つめ、自分が成すべき事を思う。 しばらくすると、扉をノックする音がした。 「どなた?」 「シェリルお姉さま、ツムグです。入っても良いですか?」 「いいわよ」と言って身を起す。 部屋に入ってきたツムグは言い出しにくそうにして、体の前で合わせた手を弄っている。 「えと・・・・・・」 聞く前からその問いをもう知っている自分に気付く。聞かなくても分かった。先ほどのソラの事なのだろう。気付いているのに、何も気づかない振りをする、そんな自分が嫌に成る。 「お姉さまはご存知ですか?ソラちゃんが明日、決闘する事になったのを」 やはり・・・・・・そう思いながらうんざりとする。 「ええ」 とても端的な答え。知らず知らず心の中が冷たくなっていく。 「決闘なんて・・・・・・どうかお姉さまからソラちゃんを止めてもらえませんか?私が言ったんじゃ・・・・・・ちっとも聞いてくれなかったから・・・・・・」 私に頼むのが悔しいのだろう。ツムグは口を噤むと、手をぎゅっと握りしめた。 シェリルは小さく溜め息を吐く。 「残念だけど、フォルミカ様が認められた決闘を私が言って取り下げる事はできないわ。それに、ソラだって決闘をする事が嫌な様でもなかったし。いいじゃない、やらせれば。彼が望んでいるものを阻む気は無いわ」 シェリルの突き放したような物言いに、ツムグがかっとなって言い返す。 「お姉さまは心配じゃないんですか!?決闘して、ソラちゃんが倒れる事だってあるかもしれないんですよ!?決闘では何が起こるかわからない・・・・・・ソラちゃんは確かに強いけど、どうなるか分からないんですよ!?それなのにどうしてそんふうに・・・・・・っ!!!」 シェリルは憤るツムグに哀れむような視線を向ける。いや、ツムグを通してツムグの様には出来ない自分を哀れんでいたのかもしれない。 ツムグから視線を外し、俯いて言う。 「私はソラが必ず勝つことを信じているわ。彼は強くなったもの。たとえハサン様の弟子であったとしても、負ける事は無いでしょう」 確かにそう思っている。彼は強くなった。彼が負ける気はしなかった。 だが、その言葉はツムグにとって皮肉でしかなかったのだろう。 「・・・・・・・・・・・・・・・・それは、ソラちゃんの・・・ソラの歌姫だからっていう余裕!?お姉さまは、ソラと『絆』で結ばれている!!だから分かるって言うの!?」 叫ぶツムグ。 まるで物分りがわるい子供のようだと、シェリルは苦い思いをかみ締める。 「そうじゃないわ。貴方も見てきたでしょう?ソラは強くなってきた。だからそう思っただけよ」 「・・・・・・・・そうですか!分かりました!お姉さまはソラちゃんを止める気はこれっぽっちも無いんですね!!」 ツムグはそういうと踵を返し、部屋を出て行った。 勢いよく閉められた扉を見つめ、シェリルは独り佇む。 ――彼は、いずれは現世へ帰ってしまうのだから・・・・・・。 羨ましかった。ツムグが。あんなふうに自分の思いを出せる彼女が。 目を瞑り、再び囚われた思考を振り捨てようとベッドへと倒れこむように臥せった。 ツムグは憤っていた。 そして、悔しかった。 シェリルのソラを信頼したその言葉はツムグの胸に刺さった。 私だってソラが強い事はわかってる。信じていないわけじゃない!! 私はこんなにもソラの事が心配なのに!! まさかシェリルお姉さまが、ソラの歌姫である彼女がソラを心配せず、その決闘を認めてしまうなんて・・・!! 私がソラの歌姫だったら、きっと止めたのに・・・! 階段を勢いよく降りていたツムグは、はたとその足を止めて気付く。 ――これは嫉妬だ。 まさか、自分がこんな気持ちに苛まれる事に成るなんて! 異世界に来てから様々な事が起こってきたけれど、それでも私は現世にいた頃と変わっていないと思っていたのに。いつだってソラの事が好きだったし、アヤメちゃんともずっと仲良くしている。世界が変わったとしても、この2人がいれば、私は変らない、安心していられるのだと思っていた。 だけど、いつの間にかこんな気持ちを抱くようになってしまっていたのだろう!? さっきはシェリルお姉さまに怒って八つ当たりのように怒鳴ってしまった。 しだいに再び怒りがふつふつとたぎって来る。 いや、あれはお姉さまが悪いのよ・・・・・・と自分に言い聞かせ、何とか落ち着こうとする。 深呼吸をして、今、ソラを止めるためには自分に何が出来るのかを考えてみる。 そして、今度はソラの部屋を訪れようと今降りてきた階段を再び駆け上がった。 そうよ!もう一度ソラちゃんにに止めるように言ってみよう!! ぐへぇ。いかに書き直し部分を少なくするかを考えつつ直したんだけど、違和感なければイイナァ・・・。直したところ=フォルミカの話す内容・シェリルがバルコニーで考えていた事・ソラとローレンのやり取りの一部の以上3箇所。最初の二つはもうある意味が分からない・・・。消せばよかったかも・・・。 次回からは怒涛の青春バトル。サブタイトルは『女って怖い』でヨロシク!
by ama_no_iwato
| 2006-08-08 00:02
| 『追想曲をあなたに』
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